電子工作の際の基盤の穴あけのためにピンバイスという手動のドリルを買いました。電動ドリルももっていますが、手持ちのものは割と大型で細かな作業になると穴位置を正確に開けづらかったためです。特にセンターポンチを使えない場合には重宝します。
購入したのはこれです
Anex ピンバイス 。ドリルの袋が空いているのは既に使用したからです。Φ0.6, 0.8, 1.0mmの3種類のドリルもついています。手持ちのドリルはΦ1.2mm以上のものだったのと小径ドリルも欲しかったのでちょうどよかったです。ドリル刃が付属しないタイプもあります。
ドリルを取り付けるとこのような感じになります
高品質 日本製を謳っていることもあり、ドリルを取り付ける際にドリルがぐらついたり斜めになってしまうことは無いです。ブランド名はAnexとなっていますが、会社名は株式会社兼古製作所といって新潟県三条市のメーカーです。三条市といえば刃物関連の産業で有名なところです。
使用感はとてもいいです。回転するときは精密ドライバーを回す要領で行うのですが、柄(ハンドル)部分に細すぎない太さがあるので回転するときに力を入れやすいです。
使用するドリル径に合わせてコレットチャックを選びます
コレットチャック(ドリルを固定するところ)は2種類あり、その両端に異なる直径のものが設けられています。本体の両端はネジになっていて、分解すると内部にコレットチャックが内蔵されています(写真の下側)。ドリル径にあわせて選択するというわけです。Φ0.1~1.1mm, Φ1.2~2.0mm , Φ2.0~2.5mm , Φ2.5~3.2mmに対応できるようになっているので、これらをドリル経に合わせて取り替えてΦ0.1mm~3.2mmに対応できるというわけです。
割れやすいものに穴あけするのに最適!
通常アルミ板などに穴あけするときにはドリルの歯が滑らないように、センターポンチで打痕で位置決めしてからドリルで穴を開けますが、プラスチックとか、電子回路基盤とか、センターポンチで打痕をつけようとすると割れてしまう可能性が高いものには打痕で位置決めできないです。そんなときには、このピンバイスが最適です。極細の油性マーカーなどで印をつけておけば、手作業での穴あけのため慎重に作業すればドリルが滑ってしまうこともなく位置ずれしないです。